めがね(3枚組)

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
南の島の小さな街。プロペラ機でこの地に降り立ったタエコはハマダという宿泊施設にやってきた。宿の主人はユージ。ほか高校教師のハルナや海辺でかき氷屋を開くサクラが、この宿に出入りしている。タエコは観光をしようと名所を聞くが「ここは観光する場所はない。たそがれるだけです」と説明される。独特の空気が流れ、やさしいような、なれなれしいような不思議な人々にとまどうタエコは宿を変える決意をするが、新しい宿泊施設はとんでもないところだった…。やがてタエコを「先生」と呼ぶ青年が、ハマダを訪れる…。
 『かもめ食堂』の荻上直子監督が、再び小林聡美主演で描くヒューマンドラマ。『かもめ食堂』同様に、ゆっくりと心地よく気持ちいい時間が流れていく、やさしくておかしな映画だ。海、空、緑、土が美しく映し出され、その楽園のような島で人生を徐々にリフレッシュしていくタエコの心の変化を追ってゆく。何も起こらないけれど、タエコとともに、見る者の心も解き放っていく演出がうまい。『かもめ食堂』同様に、ハマダの料理もいわゆる家庭料理でおいしそう。こんな島があったら、休みごとに行ってみたいと思わせる、心をやさしく包み込むようなファンタジーだ。共演はもたいまさこ、光石研。市川実日子、加瀬亮など。(斎藤香)

【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.5/ 総数: 38件
[4点] 不思議にゆったりとした時間と空間に入り込んだみたいな
 寄せては返す波のように、不思議にゆったりとした時間と空間に遊んだみたいな気分。ずっと前にどこかに落として、なくしたことさえ忘れていたものを見つけたみたいな、そんな気持ちにもなりました。

 青い海が広がる南の島で、民宿(でいいのかな)「ハマダ」の人たちと、話がうまくかみ合わない小林聡美。前半は、彼らのとんちんかんなやり取りに、ぷぷっと吹いたりしながら見ていました。そうした、どこかコミカルな雰囲気がすーっと消えていって、夢まぼろしの蜃気楼めいた風景へと話が入っていく。もたいまさこが漕ぐ自転車が現れるその幻想的なシーンは、かなりのインパクトがあって忘れられないなあ。

 忘れられない、印象的なシーンがもうひとつ。小林聡美が、かき氷を食べるシーン。その最初の一口を食べた瞬間の彼女の表情が絶品で、自然と涙がこぼれていました。素晴らしいワン・シーンに、胸がいっぱいになりました。

 前作『かもめ食堂』がとてもよくて気に入ったので、同じ荻上(おぎがみ)直子監督の映画ということで、とても期待して見た作品。私は正直、『かもめ食堂』のほうがいいなあと思ったけれど、ハルノサキブレみたいなファンタジックな人物を演じたもたいまさこの不思議キャラ全開ってことでは、こっちのほうが上かもしれない。

 画面の中の登場人物が奏でるハーモニー、作品のゆったりとしたたたずまいが、とてもいいんですよね。荻上監督の次の一本、楽しみです。 (2008-05-10)
[4点] のんびりとゆったりと
もたいさんに聡美ちゃんが出演してるのなら
個人的に食いつかないわけがないです(笑)
沖縄には行ったこともないし、おそらく今後も
行くことはないと思いますが、ほんの少しだけ
憧れを持ちました。

慌ただしい日々を過ごしている人。
忙しすぎて今日が何曜日だかわからない人。
息が詰まりなそうほど生活に疲れてる人。

ほんのちょっと休養時間として鑑賞してみては?
黄昏れることが素敵なことに思えるだろうし
気持ちが優しくなれると思いますよ。
(2008-05-07)
[4点] 独特の世界観?
一回見た印象としては、『たそがれ』が繰り返し出て来て、それがテーマなんだけど、ハルナさんとタエコさんのやりとりで、ちょっぴり押し付けがましく感じてしまったかも‥。そんな私は最初の頃のタエコさんと同じなのでしょうか。でも、語るに及ばない離島の美しさや、個性的な役者さん達、優しい音楽、犬のケンちゃん、メルシー体操に会いたくて、繰り返し見るのは間違いないですね。何度も見たらまた印象も変わるのかな。 (2008-05-03)
[5点] 人の心と、人と人
ほどけていく様、結ばれていく様、がとても自然にゆっくりと描かれていた。 来るもの拒まず、去るもの追わず、という言葉が浮かんだ。 それって最高の優しさなのかも。と感じた。 ラストシーンの赤い毛糸で涙が出ました。 優しくありたいと思いました。 (2008-05-02)
[5点] ゆる〜い、でも癒された
なんともゆる〜い映画でした。
でも、それだけでなぜか心が癒されていく、そんな映画でした。
登場人物のプロフィールもほとんど分からないし、
どんないきさつでタエコがこの島にやってきたのかもわからない。
またその目的もはっきりしない。
消化不良な感じもするんだけど、
実際にはそんなことはまったく感じさせない不思議な映画でした。

サクラさんの言う『大事なのは、焦らないこと』の言葉に救われる。
そう、長い人生、焦って何かをがむしゃらにやって行くのも
時には大事かもしれないけれど、
でも、やっぱり焦らず自分の時間の流れで生きて行くことって
とても大事なことなんかじゃないか、と思った。

薬師丸ひろ子の贅沢な起用にも驚くけれど、
他の登場人物に負けないくらいのインパクトがあった。
(2008-04-29)
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Tag : 小林聡美