大日本人 初回限定盤

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
松本人志監督第1回作品として超注目を集めたこの作品。とにかく内容などを一切知らせない方法で宣伝活動をしてきたが、正直、それは大正解だった気がする。というのもカンヌ映画祭に集まった欧米の記者は知らないが、これまでの松本監督の“笑い”に触れてきた人にとってすれば、この作品はそれほど“珍しい”ものでも“驚愕”のものでもないからだ。そう、これまでもあらゆる番組でヒーローものをネタとして扱ってきた彼らしい、ヒーロー映画=怪獣映画を笑いに転化したものなのだ。高圧電流を流されると大きくなる特別な遺伝子を持ち、それゆえに昔から時に現われる妖怪たちを退治して生きてきた家系の出である大佐藤(松本監督が演じる)。そんな人間が本当にいたらどうなるのかという観点で物語は進む。つまりドキュメンタリータッチで大佐藤へのインタビューをメインに映画は構築されているのだ。信じられない展開のラストへの昇華は、もはや映画とは呼べない感じだが、これを“松本ワールドの集大成”的な観点で観ていれば腹が立つこともない。もともと“映画”をぶっ壊してやろうというつもりで松本さんが作っていたというのだから。だから“映画”という気持ちではなく、松本作品を観る覚悟で見てほしい作品だ。(横森 文)

【ユーザーによる評価】 平均評価: 3.5/ 総数: 165件
[3点] もうちょっと面白く出来たかも?
無駄な台詞や説明の一切ない、
そのシャープなつくりにはひたすら感嘆した。
確かに観ている側に通常の倍くらいの集中力を要する構成はきつい。
板尾が出てくるまでは、とにかくものすごく眠い。

大佐藤が、そして獣がフィクションの産み出すわけのわからなさ
(もちろんそのものの存在意義は掘り下げていけば
きっと社会のなかから抽出することができるはずなんだけれども)
は、このさいどうでもいい。
多分松本人志という人は、この映画を観て
「これってこうですよね」「あれってああですよね」
と分析されるのを意図して作ってはいないんだろうと思う。
日常を過ごしていて、
なんか腹立つなあ、
なんか「おもろい」なあ、
なんて思うことを空想みたいに並べてやってみたかったのではないかと思うのだ。
中年のおっさんが、
しみったれた飲み屋でくどくど話しているおかしさと、
そのもの悲しさみたいな。
そこに同居している社会に対する意味もない批判と、
昔への懐かしみと、その空気の野暮ったい感じ。
それを観ている間中思い出した。

「大日本人だよー!」
「焼きますか?」
「やめなさい、なんかその、ガラスぱりぱりするやつ。」 (2008-05-16)
[3点] 次回作、期待はしないが、つくる事を切に願う。
松本人志が映画!?と、これまで松本をTV等で観たりして面白いと感じている人にとっても興味を持つ話題だろうし、ファンにしたらどんな作品になるのだろう、と期待に胸を膨らませたであろう。私もその一人であった。その過度の松本への期待こそが、映画を見る上での邪魔な部分となっていた。その事を予測したのか、あえて予告や宣伝も内容に触れず、あくまで視聴者一個人の判断に委ねられた作品となっているように思う。よって視聴者の意見が賛否両論になるのである。映画自体も今まで誰も見たことのないような作品となり、これが正解。とう定義を作らせないようにしている。しかし松本が今まで作ってきた笑いにも多くあった、どこか哀しいのに笑える、というシーンはいくつかあったと思う。しかしそこには松本が現代社会にたいする不満や疑問が表裏一体となり表現されている。モザイク、伝統、風習に対しての捉え方、視聴率、スポンサー、子供=無垢という考え、無責任な発言をする大衆、全てアメリカのために行われている日本の今の茶番劇のような政治…。これらのテーマを上手く笑いと絡み合わせて作られている。インタビューからの視点を利用した表現方法も面白かった。次回作、期待はしないが作ってくれ。 (2008-04-24)
[2点] 残念。
この作品,私はあまり楽しめませんでした。大日本人というアイデアはすごくいいのに彼を通してなにを伝えたかったのかが分かりません。
凡人には理解できないと言ってしまえばそれまででしょうが,それって言い訳ですよね。全てとは言いませんが名作と呼ばれる作品は大概時を越えて世代を越えて愛されるものが多いですから。
(2008-04-21)
[5点] 切ない。
風刺がどうとかギャグとかカンヌはどうでもいい。
松本人志は頭がいい。
頭がいい、というと器用で世の中を上手く渡り、得をする人で
それ以外の人よりは幸せ者である、と思われがちだがそういうものでもなくて、
分からなくていいことが分かってしまい、感じなくていいものも感じてしまい、
容赦なく突き刺さってくる現実のもと広大な虚無の荒野にひとりぽつねんと佇む、
そんな映画。
そんな荒野をうろつきながら、「それでもなんかあるんちゃうか、オアシスみたいなん」
とか何とか呟いて、またうろうろ。
切ない。
(2008-03-23)
[1点] 不快
ドキュメンタリ調で語られる世界はある程度のリアリティがあり、かなり引き込まれた。
が、ラストで一気に引き剥がされたのは正直言って不快。
仕事の話をしてて仕事的な返答を求めているのに茶化された、みたいな不快感。 (2008-03-22)
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