虹の女神 Rainbow Song

【作品紹介 - Amazon.co.jpより - 】
空に水平に走る珍しい虹を写メールして、アメリカにいる友人・あおいに送った智也。だが彼女からの返事はなく、帰ってきたのは彼女の事故死の知らせだった。葬儀などが行われたりする中で、いつしか智也はあおいとの出会いなどを振り返っていくのだが…。
気持ちいいくらいに時間がかっ飛び、物語が進んでいく中で、実はお互いに好きあいながらも、その関係がどこかで熟しきれなかった男女のせつない絆を、スーパーリアルな映像でつづった感動作。主人公たちを演じる市原隼人と上野樹里の本当に演技なのかと疑いたくなるほどのリアリティすぎるやりとりには脱帽。またその関係にそこはかとなくユーモアも取り入れつつ、見事な日常表現をしてみせる熊澤尚人監督の演出も拍手モノだ。また上野の父親役の小日向文世ら脇の演技も相当に泣かせる。(横森 文)

【ユーザーによる評価】 平均評価: 4.5/ 総数: 57件
[5点] 20代が教えてくれる、人生のせつなさ、はかなさ。
指がふれあったまま虹にみとれるふたり。
屋根の上でせりふを覚えるふたり。
夕暮れに無言で歩いていくふたり。
映画研究会の部室にいるふたり。

あおいと智也。
ふたりの自然な演技ももちろん
映像もじんわりあたたかくて、
自分の日常生活も、
こんな風にフィルターに通して
見ることができたらいいのになぁと思う。

30代になって、自分より若い世代が登場する
映画を見る機会が減ってきた。
人生もすこしずつ安定してきて、
人生に夢や希望を持っていた20代のころの気持ちだけでは
生きていけないということを知ってしまったから。
でもそれでも、その気持ちを完全に忘れてしまったら、
人生はやっぱり味気ないものになってしまうと思う。

そんな風に気づいたときに、この映画と出会って、
もっと丁寧に人生を歩んで生きたいなぁと
思うようになった。
エンディングの種ともこの音楽も
映画の空気とあっていて、
さらに切なくなる。。 (2008-04-23)
[5点] 前を向かなきゃという気持ちにさせてくれる映画
初めて観た感想は『最悪』でした。喪失感とともに智也に対する怒りに溢れ、このDVDを購入したことを後悔しました。しかし、それでも何かが心に引っ掛かって。
翌日、改めて観てみると智也の気持ちも少しわかって。観る回数を重ねるたび、お互いの気持ちがわかってゆきました。
自分は智也と同じく恋愛に不器用です。陸橋での照れ隠しのような、自分に自信のない、相手にとって最悪なふざけた態度をとってしまうこともあります。この映画を観るたびに、今の自分に正直に、相手に真っすぐ向き合うということを考えさせられます。
悲劇は好きでない方向ですが、染みます。主人公ふたりの気持ちがわかったとき、いい映画だなと実感します。このDVDを購入してよかった。この映画に出会えてよかった。自分にとって、前を向かなきゃという気持ちにさせてくれる映画です。 (2008-04-20)
[3点] やっぱり岩井俊二に監督してほしかったなあ
市原隼人と上野樹里の演技は凄くいいし、蒼井優など共演者も申し分ない。これはロックウェルアイズの新作という伝播力によるものだろう。でも、岩井俊二自らが脚本に参加している割には珍しく甘いところがある。だって蒼井優の芝居が完全すぎて、最初の空港の見送りシーンで残りの全てが理解できてしまうのだから。ラストシーンも本当はもっとエモーショナルが高まるところなのに、あー、妹はやはりわかっていたんだな、というくらいしか感想がない。原作は知らないので、虹に関する関連性もちょっと薄い気がするし。それと、やはり撮影監督の不在。これが大きい。篠田昇亡きあと、あの光と影の芸術を生み出せるカメラマンは今の邦画界にいるのだろうか。虹がテーマであれば、篠田ならものすごい絵を観客にみせてくれたはずだ。SFXに頼らなければならない時点で、やっぱりつらい。熊澤監督の実力は十分に認識したうえでいうと、やはり岩井脚本は岩井俊二が監督すべきだった。悪い映画ではないが、映画特有のマジックがかかっていない。星3つ。 (2008-03-30)
[4点] せつなさ、はかなさ、もどかしさ
初めて気持ちを伝えられた時には大切な人はもう虹の彼方に行ってしまっていた…

若さ故の素朴さ、不器用さ、せつなさ、もどかしさ、そんな気持ちが、あの美しくもはかない、変な形の虹に重なって、胸に残ります。

上野樹里さん演じるあおいの荒々しい鈍くささが、とても胸に迫ります。
映画内映画「地球最後の日」ではキスシーンで唇にかみついちゃう。

市原隼人さんも、とても鈍くさい青年、智也を見事に演じていたと思います。そういうところが好きだったのねと納得できるところもありました。

蒼井優さんは盲目の少女を熱演していました。うまかったけど、あの役は難しかったと思います。蒼井さんのいつもの演技から比べると、あまり複雑さが出せなかった気がします。

見終わった後に、いつまでも余韻が残る、いい映画です。 (2008-02-16)
[3点] まあまあ
 本作品の感想を一言でいうとすれば、「まあまあ、そこそこ」といったところでしょうか。

 いい映画だとは思います。上野樹里、市原隼人の代表作のひとつに数えてもいい作品だと思います。でも、個人的には平均点くらいの映画だと思います。その理由として、例えば観た後に、「どのシーンが一番印象に残ってる?」と聞かれたとしても返答に困ってしまうからです。しばらく考えれば出てくるとは思いますが、すぐに出てこないです。

 キャストの、上野樹里、市原隼人の演技が好きな人は見ることをお勧めします。そうでない人はレンタルで一度見れば充分の作品だと思います。 (2008-02-13)
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